《汲みかわす時の雫に》  

島田しづ

《汲みかわす時の雫に》

紙に水彩
76.0×105.5cm
1992
Gブロック4階会議室 G410

島田しづ

1958-78年をパリで暮らした島田しづの絵画は、色相、明度、彩度の豊かな変奏と調和を特徴とし、それらの色彩は有機的で断片的な形態とともにリズム感を帯びて、直接的ではないがなにか自然の風景を思わせる親しさに満ちている。そうした彼女の絵画に窺うことのできる情緒性には、東洋的な静けさと近代的な絵画精神とが同時に表出している。